足場を固める我慢どき

2/3 15:00
セリエＡ
home< Juventus １－１ Cagliari >away

スタディオ・オリンピコに最下位カリアリを迎えたユベントス。加入したばかりのシソコがさっそくベンチ入りです。ラニエリ監督は、公言していた通り、チアゴを先発で起用。名誉回復の機会を与えました。

ところがこの試合、チアゴがまったく周囲とかみ合いません。たとえて言うなら、ミランのジラルディーノ。チームメイトと意思疎通がはかれていないのか、簡単なパスすら通りません。
そうこうしているうちに、この日もベラルディが守る"危うい"ゴールにカリアリが襲いかかります。カウンター攻撃が奏功し、DFビアンコのヘッドで先制。最下位に低迷しているチームとは思えない組織力を見せつけます。対するユベントスもすぐさま反撃。チアゴとスイッチする形でボールをセンターに持ち出したネドベドが、バイタルエリアで右足を振り抜き、今季2得点めとなる久々のゴール。これで同点。

しかしこの後カリアリは粘り強く守り続け、ボールを奪うと果敢にカウンターを狙います。ベラルディが時折ファインセーブを見せるものの、いつ失点してもおかしくない状況。これは、センターハーフのチアゴが守備面で機能していないから。たまらずラニエリ監督は、チアゴに代えて肝入りのシソコを投入。これを契機に、ボールがシソコを経由して前線に届き始めます。そして、なんといっても長い手足によるディフェンス能力が、ひときわ存在感を放ちました。
試合はそのままドローという結果に終わりましたが、カモラネージの復帰とシソコを得たことで、ラニエリの望むチームに一歩近づいたのではないでしょうか。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　トレゼゲ　 デル・ピエロ　　
　　　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　チアゴ　　　　　　パッラディーノ　
　　　　　　　　（22's.t.シソコ）（1's.t.カモラネージ）                      　　　　　　　
　　　　　　　　ノチェリーノ　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　サリハミジッチ　

　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ベラルディ

'k ´ー｀）＜好試合でした。おそらくカリアリは最終的に残留するでしょう。
NEXT MATCH...2月10日21:00 セリエＡ Udinese戦

コッパ・イタリア敗退。しかし悲観はなし

1/30 21:00
コッパ・イタリア
home< Juventus ２－３ Inter >away

コッパ・イタリア準々決勝。1stレグを2-2で引き分けとしたユベントスき、セミファイナル進出をかけてインテルを迎え撃ちました。切り札・カモラネージがいよいよベンチに戻り、雰囲気は上向き。しかし腰痛でブッフォンを欠くユーベゴールに、インテルの新星マリオ・バロテッリが牙を剥くのでした。
前半10分に先制点、後半8分のドッピエッタ。まだ17歳。ミランのパトに続いて、現地では一躍ネクスト・ビッグシング扱いだそうです。ガーナとイタリアの二重国籍を持っているので、サッカー界にとっても話題の種になりそうな存在ですね。
さて、ユベントスはバロテッリの先制ゴールのあと、14分にデル・ピエロがゴール。31分にはイアキンタが逆転のゴールを決めて試合をリード。しかし39分、クルスのゴールで2-2。そして前述のバロテッリのゴールで2-3。コッパ・イタリア敗退ということになりました。
とはいえ、不動の守護神ブッフォンを欠いてトータル4-5という結果は、上々と言ってよいのではないでしょうか。この日、約30分ピッチに立ったカモラネージの復帰も好材料。トレゼゲ、デル・ピエロ、ネドベドを含めた四銃士が揃い踏みしたことは、セリエ後半戦にむけて、チームによい影響を与えるでしょう。
 

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　イアキンタ　 デル・ピエロ　　
　　　（21's.t.トレゼゲ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　サリハミジッチ　
 （29's.t.パッラディーノ）                      　　　　　　　
　　　　　 　ザネッティ　ノチェリーノ　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ビリンデッリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（21's.t.カモラネージ）
　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ベラルディ

'k ´ー｀）＜シソコの入団会見が済んだようです。背番号は22。

NEXT MATCH...2月3日15:00 セリエＡ Cagliari戦

トレゼゲのドッピエッタでリヴォルノに快勝

1/27
セリエＡ
home< Livorno １－３ Juventus >away

管理人多忙のため、今回のレポートは簡略にします。
試合はトレゼゲのドッピエッタ（前半30分、後半18分）とデル・ピエーロのゴール（後半4分）で3得点。リヴォルノを下しています。
試合後のラニエリ監督や選手たちの声からは、
好いリズムで試合を進められたことがうかがえます。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　トレゼゲ　 デル・ピエロ　　
　　　　　　　　　　（29's.t.イアキンタ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　パッラディーノ　
 （44's.t.Luca Castiglia）                      　　　　　　　
　　　　　 　ザネッティ　ノチェリーノ　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　サリハミジッチ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（14's.t.ビリンデッリ）
　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ベラルディ

そして、ここにきて31日のマーケット締め切りを前に、
矢継ぎ早に移籍が確定してきました。
リバプールからシソコを完全移籍で獲得。
ラツィオからステンダルドをレンタルで獲得。
アストン・ビラからメルベリを完全移籍で獲得。ただしこれは噂どおり、来季からの加入。
つまり中盤にシソコ、ゴール前には取り急ぎステンダルドを確保したということになります。
シソコはアフリカ・ネーションズ・カップ後の合流になりますが、ようやく決まった感があり、まずは一安心ですね。
なおこの間に、アルミロンはモナコへ、ブームソンはリヨンへの完全移籍が済んでいます。

'k ´ー｀）＜ネドベドに代わって後半44分に出場したLuca Castigliaは、これがセリエＡデビュー。http://jp.goal.com/jp/Giocatore.aspx?IdPersona=2052によれば、1989年3月生まれの18歳だそうです。
NEXT MATCH...1月30日21:00 コッパ・イタリア Inter戦

コッパ・イタリア 敵地でインテルと分ける

1/15
コッパ・イタリア5回戦第1戦
home< Inter ２－２ Juventus >away

コッパ・イタリア5回戦はインテルとの激突になりました。チャンピオンズ・リーグを戦う他クラブと異なり、ユベントスにとってはプライオリティの高いカップ戦です。インテルはイブラヒモビッチを全休させるなど、若干落としたメンバー。それでも陣容はユベントスとは比較になりません。
しかもこの日、スタジオ・ジュゼッペ・メアッツァに乗り込んだユベントスメンバーの中には、ブッフォンの名前がありません。腰を痛めたらしく、セリエの次節リヴォルノ戦も欠場する見込みとなっています。ただでさえ不足している守備人員から、ブッフォン消えるという崩壊寸前のチーム状態。これではインテルの攻勢を支えられるはずがない……。そのはずだったのですが、前半8分にブルディッソがデル・ピエロへのファウルでレッドカードを受け退場。前半はスコアレスで乗り切ることができました。
それでも今のインテルは本当に強い。後半に入ると、9分にクルスのゴールで先制。29分にもやはりクルスがこの日ドッピエッタとなるゴールほきめ、2-0と追い込まれます。
不通ならば敗戦やむなしのムード。しかし、それを許さないカンピオーネがいます。34分、デル・ピエロが意地のゴールで1点差に追いつくと、40分にはリヨンへの移籍決まったとされるブームソンが別れの一撃を決めて同点。インテルを相手に、アウェイでドローに持ち込んだのでした。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　　イアキンタ　　 デル・ピエロ　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
パッラディーノ　　　　　　　　　　　　マルキオンニ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（7'p.t.トレゼゲ） 　　                       　　　　　　　
　　　　　 　ザネッティ　ノチェリーノ　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ビリンデッリ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（22's.t.ブームソン）
　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ベラルディ

■この試合の先発と交代選手（インテル）
　　　
　　　　　　クレスポ　　　　　クルス　
　　　　　　（22's.t.カンビアッソ）　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
セーザル　　　　　　　　　　　　　ソラーリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（11's.t.サネッティ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　                       　　　　　　　
　　　　Pele' Victor Hugo Gomes　マニシェ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
マクスウェル　　　　　　　　　　　　　　　ブルディッソ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　マテラッツィ　　ネルソン
　　　　　　（35's.t.ヴィエラ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　トルド

'k ´ー｀）＜これは嬉しい誤算。力を発揮できなかったブームソンの置き土産ですね。

NEXT MATCH...1月27日20:30 セリエA Livorno戦

絡め取られてスコアレス

アウェイでの一戦はスコアレスドローに終わりました。サンプドリアはとにかく自陣深くに重心を置くスタイル。そしてよく転倒し、時間をずるずると使われます。結果的に、昨シーズンのレッジーナを残留に導いた名将・マッツァーリに「してやられた」試合でした。
対してユベントスは、負傷者・欠場者が多く、非常に変則的な先発陣（急造の4-3-3に見えました）。マルキオンニ、サリハミジッチ、ビリンデッリが並ぶ右サイドは“ちぐはぐ”で、攻守のリズムを作ることが出来ません。
とはいえ、決定的なチャンスは少なくありませんでした。
前半は11分のカウンター。サンプドリアのコーナーキックをブッフォンが弾き出し、それを確保したデル・ピエロが左サイドのネドベドを走らせる。深く侵入したネドベドからのクロスは、走りこんできたマルキオンニに絶妙のタイミングで合いますが、これを盛大に宇宙開発してしまったマルキオンニ。また、ゴール前のもつれ合いから、トレゼゲのシュートがゴールラインを割るシーンもありました（判定はノーゴール）。
ほかにも後半71分、明らかにPKだろうと思われるシーンもスルー。サッカーニ主審の誤審（それとも確信犯か……）にストレスのたまる展開が続きます。
まあ、現有戦力で結果を求めることは、やはり厳しいわけで……。この冬のマーケットで順調に補強が進むことを期待します。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　 　 デル・ピエロ　　トレゼゲ
　　　（1s.t.イアキンタ）
                                      マルキオンニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（73'パッラディーノ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　　サリハミジッチ　　 　　                       　　　　　　　
　　　　　 　 　　 ザネッティ　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ビリンデッリ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（82'アルミロン）
　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜低調な試合の中で、モリナーロの動きはよかった。1対1時の仕掛け、クロスの質ともに好感触。

NEXT MATCH...1月23日15:00 コッパ・イタリア Inter戦