ラニエリの消極策で勝利を逃がす?

3/2 15:00
セリエＡ
home< Juventus ２－３ Fiorentina >away

4位フィオレンティーナを迎え撃つ形の直接対決。エース・ムトゥが怪我で離脱したフィオレンティーナに対して、ネドベドを欠くとはいっても、トレゼゲ、ザネッティが復帰したユーベが有利と見られていました。実際に、19分にフィオレンティーナ（ゴビ）に先制されたとはいえ、29分にシソコのゴールで同点、後半12分にはカモラネージが逆転弾。いつものユベントスであれば、このあとはしっかり守備をして勝ちきる流れでした。
しかし、結果はパパ・ワイゴに同点弾を許し、ロスタイムにパッツィーニのゴールで逆転されるという最悪のシナリオ。プランデッリ率いるヴィオラに、ユベントスのような試合をされてしまいました。
敗因は２点。ひとつは、レグロッターリエとグリゲラの連携が不十分であること。今シーズン、レグロッターリエを中心にラインディフェンスを敷くレギュラー陣と、グリゲラの守備スタイルが（マンツーマンなのかなあ）、ちぐはぐであるように見えました。ふたつめは、デル・ピエロをベンチに下げたこと。これは感情論でなく、ゲームメーカー、プレースキッカーがピッチ上にいなくなってしまったことを指しています。そもそもネドベドが居ないのに、カモラネージとデル・ピエロまでをも下げたのでは、ボールの供給源がザネッティくらいしかいません。直線的なパス交換では、さすがにセリエ4位のチームを相手どれませんよね。

■この試合の先発と交代選手
　　　　
　　　　　　　　　　　トレゼゲ　　
　　　　デル・ピエロ
（25's.t.イアキンタ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
パッラディーノ　　　　　　　　　カモラネージ　
　　　　　　　　　　　　　　　（21's.t.ノチェリーノ）            
　　　　　  ザネッティ　シソコ　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ゼビナ

　　　　　グリゲラ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜おそらく、ゼビナとグリゲラの担当を逆にする方が、統制がとれたのではないかと考えられます。というか、ステンダルドはこういう時のために獲ったのでは……? いまだに出てきませんね。

NEXT MATCH...3月9日20:30 セリエＡ Genoa戦

汗と流血のトリノ・ダービー222

2/26 20:30
セリエＡ
home< Juventus ０－０ Torino >away

通算222度めのトリノ・ダービー。前回はロスタイムにトレゼゲの決勝ゴールでユベントスが勝利しています。
レッドカードで欠場のザネッティの代役として、ラニエリは中盤のセンターハーフにカモラネージを起用。運動量とボールキープ・展開力はチーム随一のポテンシャルを持つカモラネージは、これに応えて見事に活躍します。元々、センターでの適応能力もアリと見ていたので、これ自体は良策といえるでしょう。ただし、そのカモラネージの代わりにパッラディーノを右サイドに置いたことで、控えのFWが１人もいない状態になりました（トレゼゲは風邪）。激しい肉弾戦が続き、両軍とも疲労困憊の終盤戦に、フレッシュな攻撃要員を投入することができなくなったのです。トリノのGKセレーニのファインセーブもさることながら、ドローという結果は、選手層の薄さが響いたものといえます。
また、試合終了間際に、ネドベドがレッドカードを受ける痛恨の事態も発生しています。これによって、ネドベドは2試合の出場停止処分を受けました。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　
　　　　　デル・ピエロ　イアキンタ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　　パッラディーノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　（18's.t.ノチェリーノ）
　　　　　　シソコ　　カモラネージ　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ゼビナ
　　　　　キエッリーニ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜負傷の相次ぐ難しい試合でしたが、主審をはじめ審判団はうまく裁いたと思います。ネドベドが激して必要以上のペナルティを受けるのは、もう恒例ですから……。パッラディーノあたりになんとかカバーしてもらいたい。

NEXT MATCH...3月2日15:00 セリエＡ Fiorentina戦

「We're all embittered（いい加減にしてくれ）!!」

2/23 20:30
セリエＡ
home< Reggina ２－１ Juventus >away

ブッフォン、トレゼゲ、イアキンタ、ゼビナ、ノチェリーノを完全休養とし、レッジーナに対してやや手薄なメンバーでのぞんだユベントス。試合は前半32分、ブリエンツァのゴールでレッジーナが先制。ユベントスは後半26分にデル・ピエロが同点弾。しかしロスタイムに入った後半48分、アモルーゾにリゴーレを与えてしまい、逆転を喫してしまいました。しかもこのあと、苛立ったのかザネッティがレッドカードを受けて退場。次節のトリノ戦に出場できなくなってしまいました。
ただしこの試合は、ユベントスにとってあまりにも理不尽な敗北となりました。というのも、本来ユーベに与えられるべきリゴーレを、主審が2度も採らなかったとされているのです。また、決勝点になったアモルーゾのリゴーレもまた、疑惑の裁定であるとラニエリが激怒しています。http://www.juventus.it/site/eng/NEWS_newsseriea
_39E6FF95617C48479715FE192598173B.asp
同様に、コボッリ・ジッリ会長もこの試合に関して「我々に対して、繰り返し起こされている誤りである」と声明を出しています。http://www.juventus.it/site/eng/NEWS_newsseriea
_7D396265C65D48B4B7E4016CBAD03B2A.asp


■この試合の先発と交代選手
　　　
　
　　パッラディーノ　　デル・ピエロ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　カモラネージ　                     　　　　　　　
　　　　　    ザネッティ　シソコ　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　グリゲラ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（16's.t.サリハミジッチ）

　　　　　キエッリーニ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ベラルディ

'k ´ー｀）＜カルチョ禍を引き起こしたのはユベントスの当時のSDモッジであることは確かですが、そのネガティブな影響を現在の選手たちが負わねばならない状況は、フェアではありません。まして、セリエBに降格し、1シーズンのキャリアという、大きな犠牲を払った彼らに対して、あまりにも失礼ではないでしょうか。

NEXT MATCH...2月26日20:30 セリエＡ Torino戦

2位ローマをホームで撃破!

2/16 20:30
セリエＡ
home< Juventus １－０ Roma >away

ホームに2位ローマを迎えての大一番。“いじり屋”ラニエリは、奇策でスパレッティを討ち取りに出ました。トレゼゲ、デル・ピエロ、イアキンタの3FWを先発で起用。中盤にはカモラネージ、ザネッティ、ネドベドを3センターハーフとして配置し、ローマの分厚い0トップ布陣に対して、数と運動量で対抗する構えです。
この布陣が奏功し、試合の主導権を握ったのはユベントス。トッティにレグロッターリエがマンツーマンでマークするため、ローマは中央からの攻めに窮します。たまらずサイドに流しても、左サイドのマンシーニはカモラネージ＆ゼビナが、右サイドのタッディはネドベド＆モリナーロがしっかりとケア。こうしてローマのリズムを寸断したユベントスは、再三ゴールチャンスを獲得。29分にイアキンタのロビングパスからデル・ピエロのヘッド。38分には右に流れたトレゼゲからのクロスをイアキンタがアクロバティックなボレーシュート。いずれもドニの好セーブに阻まれますが、ユーベの優勢を示す展開です。
そして前半44分。ネドベドがペナルティアークに持ち込んだところで、メクセスのファウルを受けます。この絶好のポジションで、キッカーはもちろんアレッサンドロ・デル・ピエロ。いつもは巻き込むような強いカーブをかけることの多いデル・ピエロですが、ここは球威の強いシュートを蹴り込みます。ボールはファーサイドのネットを揺らし、先制弾となりました。
後半に入ると、ローマはタッディに代えてジュリ、パスミスの目だったピサロに代えてアクィラーニを投入。攻撃のリズムを取り戻そうとしますが、ユーベ側もノチェリーノ、シソコといった守備要員を送り込んで対抗。19日にレアル・マドリーとのUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦を控えるローマは、怪我をしたくない意識がチーム全体に及んでいるのか、守備を固めたユベントスを崩しきるような攻撃を見せられませんでした。
この試合に勝利したことで、ローマとの勝ち点差はわずかに1ポイント。2位争いの相手として名乗りをあげることに成功しました。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　　　トレゼゲ　
　　　　　　　（22's.t.シソコ）　　　　　
デル・ピエロ　　　　　　　　イアキンタ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　カモラネージ
（35's.t.パッラディーノ）　　（1's.t.ノチェリーノ）                      　　　　　　　
　　　　　      　ザネッティ　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ゼビナ

　　　　　キエッリーニ　　レグロッターリエ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜デル・ピエロのフリーキックももちろんだけど、この試合のMOMはレグロッターリエ。試合の最後まで、トッティへのボールをカットし続けた集中力は、彼の復活がフロックではないことを証明しています。お見事でした!
NEXT MATCH...2月23日20:30 セリエＡ Reggina戦

セリエBを経て今、意気軒昂のカンピオーネ

2/10 21:00
セリエＡ
home< Udinese １－２ Juventus >away

腰を傷めていたブッフォンが、ゴールマウスに戻ってきました。EUROに向かうイタリア代表にとってもよいニュースでしょう。カモラネージ、ゼビナ、キエッリーニという、色んな意味で攻撃的な面子も復活。これによって、ベンチにはサリハミジッチ、イアキンタ、ベラルディ、グリゲラ、パッラディーノ、シソコ。ようやくスカッドの質量ともに安定した感があります。
さて、ウディネーゼは前回の対戦で敗戦を喫した相手（レポート前半http://lovejuventuswwe.blog.shinobi.jp/Entry/91とレポートhttp://lovejuventuswwe.blog.shinobi.jp/Entry/92後半を参照）。あの時はアルミロンが大ブレーキになったわけですが、今季ここまでフィオレンティーナと4位争いをしており、大器クアリアレッラを核とする攻撃力は脅威です。この日も開始6分、ドッセーナが先制弾。病み上がりのブッフォンがいきなり躓いてしまいました。前半はゼビナとノチェリーノがイエローカードを受けるなど、防戦一方だった模様。
しかしユベントスのカンピオーネたちは、そう簡単に主導権を許しません。後半に入ると、15分にカモラネージが同点弾。ラニエリはパッラディーノとイアキンタを送り出し、超攻撃的フォーメーションにシフト。すると交代直後のイアキンタが逆転のゴールを上げ、期待に応えます。最後はシソコでウディネーゼの反撃を封じて、見事に勝ち点3を獲得しました。試合後、ラニエリ監督（http://jp.goal.com/jp/Articolo.aspx?ContenutoId=583784）、前イタリア代表監督マルチェロ・リッピ
（http://jp.goal.com/jp/Articolo.aspx?ContenutoId=586059）などが、ともにデル・ピエロ、ブッフォン、ネドベド、トレゼゲ、カモラネージのBIG5を高く評価しています。

■この試合の先発と交代選手
　　　
　　　　　　　　　　トレゼゲ　
　　　　　　　　（29's.t.イアキンタ）　　　　　
デル・ピエロ　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　カモラネージ
　　　　　　　　　　　　　　　（41's.t.シソコ）                      　　　　　　　
　　　　　　ザネッティ　　ノチェリーノ
　　　　　　　　　　　　（25's.t.パッラディーノ）　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　　　　　　ゼビナ

　　　　　キエッリーニ　　レグロッターリエ
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　　　 　　　　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜黄金時代の5選手が揃い踏み! ローマ戦に向けて準備は万端です。
NEXT MATCH...2月16日20:30 セリエＡ Roma戦