イタリア・ダービー今季第一戦

11/4
home>   Juventus 1―1 Inter   <away

試合開始直後から、ユベントスは高いラインを維持して、イブラヒモビッチの封じ込めに成功します。この戦術を支えているのは、ミラクル・キエーボ時代に将来を嘱望されたレグロッターリエ。インテルの強力無比なアタックをオフサイドトラップに絡め取っていきます。
41分。ユーベのラインディフェンスにほころびを作ったのは、インテルの右サイド・フィーゴの仕掛け。グリゲラの隙を突いて飛び出したクルスは、ブッフォンとの1対1の局面を制して、先制弾をゴールに沈めました。
後半に入って56分。フィーゴのボールに後ろから足を伸ばしたネドベドがファウルの判定を受けます。このアクションでフィーゴは怪我。ピッチの外へ。
59分。イブラヒモビッチの鋭いFK。ブッフォンが弾いたボールにカンビアッソが反応してゴールを奪いましたが、これはオフサイド。失点後も、ラインディフェンスは機能を保っていました。
61分。ネドベドout、イアキンタin。中盤がザネッティとノチェリーノという２枚の専業守備プレーヤーを配置してインテルに対抗したわけですが、前線にボールを届けるゲームメーカーが不在になるデメリットは否めません。まずはボールキープと突破力の期待ができるイアキンタを投入したのでしょう。
69分。デル・ピエロout、カモラネージin。そしてジョーカー、復帰したてのマウロ・ヘルマン・カモラネージをピッチに送り出しました。この間、インテル側はフィーゴに代えてブルディッソ、クルスに代えてスアソ。フィーゴに代えてブルディッソを入れたことで、チーム全体がカウンターシフトに移行しています。そこを突く形で、引いたインテルに対して、カモラネージが切れ味を思う存分発揮します。70分には単騎でピッチを半分近くドリブル突破しています。
77分。パッラディーノが左サイドで切り返してマイコンをかわし、クロス。イアキンタが頭で落としたボールを、カモラネージが右足でタッチ！ これが同点弾となります。
インテルは再攻撃にかかりますが、フィーゴがいないので、核となるイブラヒモビッチを抑えられると脅威を作り出せません。
86分。キエッリーニが空中戦のさなかイブラヒモビッチにバイオニック・エルボー。イブラはニヤリ。顔は笑ってますが、軽くキレていたようです。
そして試合終了。健闘をたたあう両軍の中で、イブラとキエッリーニが小突きあい。その後マスコミを通して互いを持ち上げたことで、騒動にはいたっていませんが、第二ラウンドも要注目の２人です。

■この試合の先発と交代選手

　　　　　　　　　　トレゼゲ
　　　デル・ピエロ
（69'カモラネージ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　パッラディーノ
（61'イアキンタ）
　　　 　　ザネッティ　　　ノチェリーノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
モリナーロ　　　　　　　　　　　グリゲラ
　　　　　　　　　　　　　　　（79'ゼビナ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　キエッリーニ　レグロッターリエ　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　　ブッフォン

'k ´ー｀）＜カモラネージの復帰は何よりの朗報。また、失点はしましたが、現有戦力でインテルと分けたことは、大きく評価してよいと思います。