3得点に沸き立つ前に、足下の緩さをご覧じろ

 Juventus　3 対 3　Sampdoria
2010年9月12日22:00:00 JST
Stadio Olimpico di Torino — Torino

観戦メモがどこかへ行ってしまったので軽く感想だけ。

3点は獲りました。
昨シーズンにはなかったサイドからの、そしてドリブルとクロスの仕掛けから切り崩して奪ったゴール。うまくハマれば今季はイケる！　そう思わせる価値の高い3得点でしたね。

でも、実質5失点する可能性もありました。
パッツィーニの代役pozziが大ハッスルした結果とはいえ、マークの受け渡しが機能していないなど、お粗末なディフェンスが散見されたのには閉口。実際、試合を勝ちきれませんでした。
デル・ネーリ監督はまず、守備組織の整備を急務としてもらいたい。攻撃面はアクィラーニとイアキンタが戻ってきた以上、問題はないはずです。


最大☆☆☆☆☆で攻守・監督を寸評
■オフェンス☆☆☆
△ｸﾗｼｯﾁ 　確かに突破力と機動性は十分に見せた。2点目を演出して以降は、ボールを持つだけで観客が湧くほどで、近年のユベントスが欠いていたアイドル性を持っている。ただしフリーの時に、中でボールを受けたがる傾向があるようだ。監督の指示ではないだろう。そのせいもあって、SBのモッタをフォローするシーンがなかった。攻守両面での献身と、存在感を期待したい。
△ｸｱﾘｱﾚｯﾗ ゴール前でペペとかぶるシーン多し。飛び道具をいかすために、むしろバイタルエリア近辺に張ってもらう方がよいのではないか。
◎ﾍﾟﾍﾟ　左サイドを完全攻略した。クラシッチとのポジションチェンジも有効だったと見る。確実な戦力。
■ディフェンス☆☆
×ﾒﾛ　相変わらずのボールロスト連発。前半20分に、足を滑らせて倒れたシーンは酷すぎた。
×ﾓｯﾀ　対した相手がカッサーノとはいえ、なすすべなくエリアを奪われていた。即戦力のはずが、グリゲラと交代させられるのは重傷だろう。
■チームマネージメント☆☆
メロのメンタルの弱さを理解してくれているのかしら……。ぜったいに頼れないですから。不安。

■9/12　サンプドリア戦[H]スカッド（４－４－２⇒４－３－３）
　　ﾃﾞﾙ･ﾋﾟｴﾛ　ｸｱﾘｱﾚｯﾗ
:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾍﾟﾍﾟ　　　　　　　　ｸﾗｼｯﾁ
(78'ｱｸｨﾗｰﾆ)　　(78'ｲｱｷﾝﾀ)
　　　ﾒﾛ　ﾏﾙｷｼﾞｵ
:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾃﾞ･ﾁｪﾘｴ　　　　　　　ﾓｯﾀ
      　　　　               (76'ｸﾞﾘｹﾞﾗ)
　　ｷｴｯﾘｰﾆ　ﾎﾞﾇｯﾁ
:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　ｽﾄﾗｰﾘ
　　　　　
'k ´ー`)＜勝たなければならない試合だったはず！

エルクレスでもトレゼゴールを

バルセロナがホーム初戦で0-2の敗戦を喫したようですね。
しかも相手チームはユベンティーノにとって突然親近感の湧いたエルクレス。2ゴールを決めたバルガスに寄り添うトレゼゲの姿が、なんとも誇らしいです。


ユベントスも今季2節目。サンプに勝てるかなあ―。

そしてサプライズはなかった

ザッケローニ前ユベントス監督の名前をテレビや町中で聞くと、なぜか苦笑してしまう今日この頃です。
「ザック日本」かあー。欧州トップリーグでも現役のコーチが日本を率いるのは初めてでしょ？　堅守速攻を旨とする監督だから、組織力を誇る日本には合うんじゃないかしら。私の中では楽しみの方が大きいです。

で。問題はユベントス。
あくまでもレンタルを望んだため（という理由で）ボリエッロの獲得はならず、ローマへ攫われる格好で夏のマーケットを終えました。


それにしてもミランの前線すごいわぁ。パト、イブラ、ロナウジーニョ、ロビーニョですよ。しかしトラブルメーカーだらけでもありますな。レオナルドを慰留した方がよかったんじゃないかという気もしますね。

ユベントスは駆け込みで以下の3選手を獲得したものの、いずれも期限付き。
アルマン・トラオレ（アーセナルDF）
レアンドロ・リナウド（ナポリDF）
ヴィンツェンツォ・カミレリ（レッジーナDF）
既にナポリで参加したため、ELへの出場資格を持たないクアリアレッラといい、補強のテーマがよくわかりませんでした。アクィラーニの覚醒を期待するほかないのかも……。

'k ´ー`)＜面子は云われるほど悪くないと思うんだけど、いかんせんジエゴとジョビンコの放出によって「世代交代」のイメージが吹き飛んじゃった。「まあ、様子を見てみようじゃないか」としか言いようがないわー。

移籍市場は最終日が本番！

夏の移籍市場最終日ならではの、玉突き移籍が続々と確定するシーンがやってきました。
バルセロナからイブラヒモビッチがミランへ加わることを受けて、ボリエッロがユベントスへ。カモラネージはstoccarda（シュトゥットガルト）、ゼビナはブレシアへそれぞれ放出されるようです。
ソースは「corrieredellosport.it」。

ボリエッロとクアリアレッラの2トップに、ペペ、マルキジオ、アクィラーニ、キエッリーニ、ボヌッチ、ストラーリ、ブッフォン……。プチイタリア代表化してきましたね。4年後を見据えた伊サッカー協会の思惑もあるのかしらん。明日のガゼッタ1面が楽しみです。

'k ´ー`)＜トレゼゲに続いてカモまで……。青春が過去になるって、こういう切なさなのね。
 

OMG!! 黒星スタート 「まあ様子を見てみようじゃないか（俺）」

 Bari　1 vs 0　Juventus
August 29, 2010 5:00:00 PM BST
Stadio Comunale San Nicola — Bari

いきなり負けたーっ！
黒星スタートです。

海外の反応を見ると、
「攻撃の基点がない。なぜジエゴを放出した」
「アレやクアみたいなミゼットストライカーがデル・ネーリの4-4-2に合うはずない」
「アデバヨールやベンゼマみたいなポストタイプが不可欠じゃねーの？」
「そもそもデル・ピエロって36歳になるんだぜ！　リジェネレーション謳うならジエゴを残せよ」
「アレが劣化してる。なぜジョビンコを出したし」
「ジエゴが1600万€になる市場でマルティネスに1200万€だなんててバカバカしい」
などと散々。中には「まったく新しいチームなんだから連係不足は仕方がない。クア、クラシッチなんかはJuveで初めての公式戦なわけだしさ。20試合もすれば監督のプロジェクトが浸透するだろう（それまで待てれば）」といった擁護（なのか皮肉なのかよくわからない）意見もちらほら。国内も同じようなものですな。

いずれにしても、ジエゴ売却への不信感が、もっともよくない形で発露されてしまいそう。トレゼゲとジエゴが居れば、と云われる試合は、ユベントスにとって最悪の流れであるはずです。まあ、昨シーズンのミランやローマも序盤は苦しんでいましたし、新戦力がフィットすれば上向くでしょう。そう楽観的に考えないと憂鬱になってしまう……。「まだシーズンは開幕したばかりだよ。我々は新戦力を多く抱え、再構成する余地が大きいんだ。まずは様子を見てみようじゃないか」と、テンプレ的なコメントで自分を納得させましょう。

■8/30 バーリ戦[A] スカッド（４－４－２）
【FW】ﾃﾞﾙ･ﾋﾟｴﾛ／ｸｱﾘｱﾚｯﾗ
【MF】ﾍﾟﾍﾟ(st.13'ﾗﾝﾂｧﾌｧｰﾒ)／ﾒﾛ (st.18ｼｿｺ)／ﾏﾙｷｼﾞｵ／ｸﾗｼｯﾁ (st.1'ﾏﾙﾃｨﾈｽ)
【DF】ﾃﾞ･ﾁｪﾘｴ／ﾓｯﾀ／ｷｴｯﾘｰﾆ／ﾎﾞﾇｯﾁ
【GK】　ｽﾄﾗｰﾘ

'k ´ー`)＜本来の算段だと、イアキンタが間に合うはずだったのでしょうが……。トニでも捕まえてくればいいのに。で、日本代表監督の候補にザッケローニ急浮上てマジですか。