オリンピコで巻き直し

3/13 15:00
home>   Juventus 1-0 Treviso   <away

前節まさかの敗北を喫したユベントス。
現地では"デシャン辞任"説やリッピの復帰待望論などがぶち上げられていたようですが、まったくヒステリックですね。本来、今の守備人員でやりくりしていることだけで、期待以上の成果を上げていると思うんですけれど。少なくとも、私は一度たりとも「A自動昇格（2位以内）は安泰」なんて考えたことはありません。
さて、この日はホームに戻ったわけですが、前節の小競り合いの影響でトレゼゲが3試合の出場停止処分。カモラネージがカード累積でこの試合の出場停止。4日で2試合の強行日程の中で、デシャン監督が送り出したメンバーはこのようになりました。

4-4-2
　　　デル・ピエロ 　パッラディーノ　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　マルキオンニ
　　　　ジャンニケッダ　パーロ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
キエッリーニ　　　　　　　　　　　ビリンデッリ
　　　　　　ブームソン  ゼビナ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　ブッフォン

ゼビナはローマだったかしら? で3バックも務めていたことがあるので、キエッリーニよりはよいチョイスかもしれません。
試合開始。ユベントスはボールを回しながら、ネドベドの突破を機にFKを奪う展開を作る。
7分。デル・ピエロが浮かせたFKにネドベドのヘッド。これは後ろからきたゼビナに押される形で体勢不十分。
16分。FK。デル・ピエロがちょんと出したボールをネドベドが弾丸シュート。これは惜しくもポストを直撃。直後、カウンターのロングボールをブッフォンがゴールエリア外で処理ミス。足元でキープして、何とか事なきを得ましたが、これはブームソンがフラフラと攻撃参加しすぎで起きたことのように見えました。ゼビナが上がったら君はフォローに回りなさいよ。この後も、試合全体を通してブームソンはドリブルやワンツーで敵エリアに侵入したがる場面が多くありました。

さて、試合は後半。ホームでどうしても勝ち点3を欲しいユベントスは、積極的な選手交替を開始。
45分、マルキオンニに替えてボジノフ。4-3-3となります。
56分、パーロに替えてマルキッシオを投入。
久しぶりに出場機会を得たボジノフが精力的に動きます。これが奏功したか、70分に先制点が生まれます。ゴール正面でデル・ピエロが倒されてファウルの笛。これをすばやくリスタートし、パッラディーノがご馳走様ない一発。ズルいんだけど、これもカルチョ。英プレミアでもアンリが得意にしているプレーですが、フランスで同じことを行ったら暴動ものらしいですね?　この後76分、パッラディーノに替えてバルザレッティを投入。ネドベドは右サイドに入ります。キエッリーニの集中力が危険水域に達したので（というよりメンタルが弱い気がする。この日は審判への態度が酷かった）、左右のバランスを取り直したんでしょう。
お互い次の得点が怖いので、慎重なボール回しに終始。その中でボジノフとデル・ピエロが気を吐く動きを見せつつ試合終了。
まだ2試合トレゼゲが出られませんから、パッラディーノとボジノフの競争が見ものです。
内容は荒だらけですが、勝ちは勝ち。ひとまず及第点のゲームだったといえるでしょう。

この日の最終形／4-4-2
　　　　　　　　　　
　　　　デル・ピエロ 　ボジノフ　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
バルザレッティ　　　　　　　　　ネドベド
　　　　ジャンニケッダ　マルキッシオ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
キエッリーニ　　　　　　　　　　　ビリンデッリ
　　　　　　ブームソン  ゼビナ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　ブッフォン

次節Triestina戦は19日の現地21時開始。日本では、えーっと。29時……午前5時の放映ですね。

k ´ー｀） ブームソンのパフォーマンスが芳しくない。どうやら嘱望されたほどの選手ではなさそう。サイドもセンターもこなせるグリゲラが待ち遠しい……。っていうかR.コバチの手術後の経過はどうなんだ。

日本時間マイナスイタリア時間＝８時間

本日13日のJuventus - Treviso戦は現地15時開始。
スカイパーフェクトTV! では、182chで22:55分から放映です。
ブレシア戦のログhttp://lovejuventuswwe.blog.shinobi.jp/Entry/57/　では22時前と書いてしまいました。ここに訂正しておきます。8時間の時差、と覚えておけばいいんですね。

Martelliには魔女が棲む

3/10 15:00
home>   Brescia 3-1 Juventus    <away

開始4分、ロングループシュートの衝撃！
センターラインを越えたあたりでボールを受けたブレシアのFWセラフィニ。
ユーベのDF2人は横に並んでいる状態。前にいるのはブッフォンだけ。ちらりとW杯優勝GKの位置を確認したセラフィニが蹴り出したボールは、ブッフォンの頭上を越えて大きな弧を描き、ゴールへ吸い込まれていく……。セラフィニの冷静な――そして幸運きわまるスーパーゴールで、この試合の流れは決まってしまいました。
10分、左サイドからネドベドが出したクロスに、得点ランクトップを走る絶好調のデル・ピエロが頭を合わせて同点。
ところがブレシアの勢いは止まるどころか増すばかり。守るユベントスは、全体的に動きが重く、主力のコンディション低下が明らか。ゼビナとブームソンの連携もうまくはかれず、とくにマークの受け渡しが機能しません。
そうこうしているうちに、26分。ブレシアの2点めは、クロスに合わせた漫画のようなバイシクルシュート。決めたのはセラフィニ。
前半ロスタイムの46分、ブレシアの3点め。やはりセラフィニ。ブームソンが足を止めた隙を見逃しませんでした。前半だけで3-1。ユベントスは圧倒的な劣勢に立たされます。

後半に入ると、コズミ監督率いるブレシアは徹底的にゴールを守るスタイルをとって、ユベントスに決定的なチャンスを与えません。さすがにセリエA経験者が多く揃っているブレシア、対ユーベとあって、この試合にかける意気込みは衰えず。
トレゼゲのバイシクルシュートは失敗。デシャン監督はボジノフとパッラディーノを投入し、FW4枚で点を奪う姿勢を見せますが、結果にはいたらず。試合はこのまま決しました。
なお、2位のNapoliは勝利したため、26試合経過時点で勝ち点差はわずかに1ポイント。3位とも5ポイント差に詰め寄られてしまいました。

この日のフォーメーション
4-4-2
　　　　　　　　　　　　 トレゼゲ
　　　　　デル・ピエロ 　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　カモラネージ
　　　　　　　　　　　　　　　　   (46'マルキオンニ)
　　　　ジャンニケッダ　ザネッティ　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
バルザレッティ　　　　　　　　　　　　ゼビナ
(59'パッラディーノ) 　　　　　　　　　（77'ボジノフ）
　　　　　　　キエッリーニ　ブームソン 
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　ブッフォン

次節Treviso戦は現地15時開始。日本では22時前から放映されると思います。

k ´ー｀） 更新が遅くなり、いつも見てくださっている方には失礼しました。仕事が修羅場だったので、この三日間は手が付けられませんでした。次のTreviso戦はじっくり観戦したいと思いますよ～。

オリンピコでデル・ピエロ劇場ふたたび!!!

home>   Juventus 4-0 Piacenza    <away

アウェイのModena戦で無失点勝利をおさめて、トリノに戻ってきたユベントス。ザネッティとジャンニケッダを中盤の底に敷く形がうまく機能し、ブームソンとキエッリーニが組むセンターバックも及第点の安定感を持つようになってきました。そしてネドベドの戦線復帰以来、勢いを増すばかりの得点能力。この試合ではホームの歓声を味方につけて、トレゼゲがようやく宿題を終えてくれました。
まずはこの日のフォーメーションから。

4-4-2
　　　　　　　　　　　　    　トレゼゲ
　　　　　デル・ピエロ    (86'パッラディーノ)　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　　　マルキオンニ
　　　　　　　　　　　　　　　　      (61'カモラネージ)
　　　　ジャンニケッダ　ザネッティ　
　　　　　　　　　　　　　 (76'パーロ)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
バルザレッティ　　　　　　　　　　　　ビリンデッリ
　　　　　　キエッリーニ　ブームソン 
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　ブッフォン
　　　　　　　　　　　
詳細レポートはいつもより遅めになりそうです。
衝撃の得点経過だけでもお伝えしておきましょう。　　　　　　　　　　　
1’ トレゼゲ
51’デル・ピエロ（PK）
69’デル・ピエロ
93’デル・ピエロ

前節どうしても奪えなかったゴールを払拭するかのようなトレゼゲの先制点を皮切りに、デル・ピエロが今期2度めのトリプレッタ達成!!! セリエAで果たせなかった得点王タイトルをBで達成するつもりでしょうか、この人は。

k ´ー｀） 次節は10日Brecscia戦。現地16時開始なので、日本では23時からゆっくり見られますね。自動昇格圏確保へ向けて、デシャン監督がうまくモチベーションと緊張感を保っている感があります。

O.Gの活躍で首位を確保！

home>   Modena 0-1 Juventus    <away

直前に指摘（http://lovejuventuswwe.blog.shinobi.jp/Entry/54）したように、デシャン監督は守備を重視して、前節に続きジャンニケッダとザネッティを中盤に起用してきました。試合はセリエB残留争い真っ只中にあるModenaのホーム。やっぱり観客が入ったスタジアムはいいものです。まずはこの日のフォーメーションから。

4-4-2
　　　　　　　　　　　　　トレゼゲ
　　　　　　デル・ピエロ
　　　　　　（77'ボジノフ）　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ネドベド　　　　　　　　　　　　　　　カモラネージ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 ジャンニケッダ　ザネッティ　
　　　　　　　　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
バルザレッティ　　　　　　　　　　　　ゼビナ
　　　　　　キエッリーニ　ブームソン 
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　ブッフォン
　　　　　　　　　　　
試合はユーベが攻め立て、Modenaは時折カウンターをしかける程度。とにかく負けたくないModenaはゴール前に選手を敷き詰め、なんとかユーベの攻撃を凌ぐ展開が続きます。
前半。バルザレッティが持ち込み、ネドベドにスイッチしてチャンスメイク。デル・ピエロがお膳立てして、ザネッティかカモラネージがシュートを外す形が多い。
人がひしめくゴールを遠巻きに攻めるため、飛び出してくるザネッティたちに合わせるボールが多くなってしまうのだろう。とはいえ圧倒的に攻めて得点が奪えないのは不安になる。

後半。前半同様ネドベドが攻守の基点。ゼビナが積極的に攻め上がるようになり、両サイドからの崩しをしかけるが、決定機を作り出せない。
77分、デル・ピエロを下げてボジノフを投入。前線にカンピオーネ４人がひしめいているので、彼やサラジェタ、パッラディーノはこうした貴重な出場機会に結果を残すしかない。その期待にこたえたのは87分。Modenaゴール前で弾かれたボールは右サイドへ。ボジノフがきりきり走ってスローインへ。受けたカモラネージはすぐにボジノフへ戻す。これをボジノフがゴール前へクロス。トレゼゲに合わせさせまいと突っ込んできたModenaDFが見事なダイビングヘッドでオウンゴール！ 残り少ない時間での先制点に結びついた。

その後Modenaもロスタイム4分をいかして逆襲を狙うも、フリーのシュートもブッフォンに阻まれて試合終了。
ボールポゼッションはユーベ57％。枠内シュート7本、枠外13本と拙攻が目立つ結果となったが、とにかくアウェイで無失点。ブームソンが復帰して安定感を増した守備にまずまずの手ごたえを得た試合になった。
次節piacenzaは3月4日、この試合と同じく現地20時30分開始の予定です。

k ´ー｀） なんとか勝ててひと安心。今日はすがすがしく仕事に臨めそうです（笑）。