泥沼の底、いまだ見えず。

2010-02-06_Stadio Armando Picchi -Livorno-  h.8:45 p.m
≪LIVORNO １－１ JUVENTUS≫
26分:フィリッピーニ
78分:レグロッターリエ
(c)www.juventus

とにかく流れを変えなければ－－－ということでしょうか。ザッケローニが、得意とする３－４－３を使用しました。
この場合、サイドに突破力ある選手が一人はほしいところ。ユベントスで言えば適役はカモラネージしかおらず（もちろん現在は故障中）、はたして有効に機能したかどうかは疑問です。案の定、結果は１－１のドロー。先制されてから追いついたことは評価できるのですが……。




で、前半21分と後半37分にメロがイエローカードを受けて退場しましたね。もうここまでくると、フィットするしない以前に「厄付き」ではなかろうかと。もはやセッコSDとのコンビは今季の人災と呼んでもいいでしょう。
取り急ぎ、ザックにはチーロ時代から継承している3点を修正してほしいです。
×アマウリをプリマプンタとする
×ジエゴをトレクァルティスタとする
×メロをレジスタとする
どれも試行期間はとうに過ぎたはず。アマウリとメロはベンチへ。ジエゴはセコンダプンタで起用してみる。
シソコとカモラネージ、イアキンタ、マルキジオらが揃って復帰すると仮定して、

　    　　ｲｱｷﾝﾀ
　　ﾃﾞﾙ･ﾋﾟｴﾛ　ｼﾞｴｺﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　
　ﾏﾙｷｼﾞｵ　ｼｿｺ　ｶﾓﾗﾈｰｼﾞ　
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　　　　　　　
ﾃﾞ･ﾁｪﾘｴ　ｷｴｯﾘｰﾆ　ｶﾝﾅﾊﾞｰﾛ　ｻﾘﾊﾐｼﾞｯﾁ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　ﾌﾞｯﾌｫﾝ

こんなクリスマス・ツリーが理想なんですけどね……。

■この日のスカッド（３－４－１－２）
 　　　
    ﾃﾞﾙ･ﾋﾟｴﾛ　ｱﾏｳﾘ
　(st38'ｼﾞｬﾝﾄﾞﾅｰﾄ)
　　　　　ｼﾞｴｺﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　
　　　ｶﾝﾄﾞﾚｰｳﾞｧ　ﾒﾛ
ｸﾞﾛｯｿ　　　　　　　　ｶｾﾚｽ
(st30' ﾃﾞ･ﾁｪﾘｴ)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　　　　　　　
　ｷｴｯﾘｰﾆ　ｶﾝﾅﾊﾞｰﾛ　ﾚｸﾞﾛｯﾀｰﾘｴ
　　　　　(st6' ｾﾞﾋﾞﾅ)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　ﾌﾞｯﾌｫﾝ

'k ´ー`)＜そりゃあリッピも「今さら伊代表に帰化国人ｲﾗﾈ」って言い出すわさ。

「変化」は見せるも「結果」は出せず……。苦しむ老貴婦人

2010-01-31_Stadio 'Olimpico' - Torino-  h.8:45 p.m
≪JUVENTUS １－１ LAZIO≫
70分:デル・ピエロ（PK）
78分:マウリ

ザッケローニ指揮下での初試合。
ゴールを7選手で守るラツィオを相手に攻めつかれ、痛み分けの結果となりました。
デル・ピエロのリゴーレはきわめて微妙な判定（審判のいわゆる合わせ1本）、終盤４－４－２へシフトした直後の失点、とネガティブな要素もありますが、内容面では久々に安心して観られる試合だったといえるでしょう。とはいえ、CL圏内を目指すためには、急ピッチで改善に取り組む必要があります。
あからさまにドロー狙いでのぞんだラツィオを攻め崩せなかった－この点が緊急の課題でしょうね。対するラツィオのパッラルディーニ監督は、ユベントスに先制を許すやロッキを投入し、「1点」を獲りに出たわけで。

ザック自らも語ったように、チームに「勝者のメンタリティー」を取り戻してもらいたいものです。
 

最大☆☆☆☆☆で攻守・監督を寸評
■オフェンス☆☆☆
◎シソコ:ゴール前によく顔を出した。倒れないうえに妙なタイミングでヒールパスを狙ったりするので、相手にとっては対処しづらいだろう
○デ・チェリエ:左サイドから良質なクロス。前後動のタイミングはグロッソよりよかった感
△カンドレーヴァ:2度の得点機に恵まれるも、大ぶりな枠外シュートはいただけない
×アマウリ:見どころは4分の動きだけ。あとは相変わらず競り負ける。というか、落下地点にすら動かなくなってきた。危機意識がなさすぎるでしょ、このひと

■ディフェンス☆☆☆
◎シソコ:高い位置にとどまってボールを奪回するので、ショートカウンター発生装置のごとき存在に
○マニンガー:前半38分など、集中を切らさずファインセーブを繰り出した。失点さえなければシソコに次ぐ評価
○カンドレーヴァ:メロをよくフォロー。ルーズボールの確保と処理に献身的だった
○メロ:とりたてて目立ったわけではないけれど、「ボールを止める」タスクを確実にこなした点に好感触。相手に詰められて慌てる毎度のシーンもありはしたが、意識の変化を感じられた

■チームマネージメント☆☆☆
とにかく中盤に安定をもたらしたことを評価。ボール回しからサイドを通し、攻撃を組み立てる－この当たり前のことが、前監督時はできなかったのですからね。

■この日のスカッド（４－３－１－２）

    ﾃﾞﾙ･ﾋﾟｴﾛ　ｱﾏｳﾘ
　(89'ﾊﾟｵﾙｯﾁ)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　
　　　　　ｼﾞｴｺﾞ
　　　　　　　　　　　　ｼｿｺ
　ｶﾝﾄﾞﾚｰｳﾞｧ　ﾒﾛ
　　　　　　(76'ｶｾﾚｽ)　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾃﾞ･ﾁｪﾘｴ　　　　　　　　 ｸﾞﾘｹﾞﾗ　
　　　　　　　
　　 　ｷｴｯﾘｰﾆ　ｶﾝﾅﾊﾞｰﾛ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　ﾏﾆﾝｶﾞｰ

'k ´ー`)＜なぜかGoal.comの出場選手がむちゃくちゃ。マルキジオもサリハミジッチも怪我ですよ……。

Newザック・ユーヴェ始動!!

新監督Alberto Zaccheroniがユベントスに合流しました。

(c)www.juventus
うお、老けたぶん鋭さが増したなあ。チーロに比べると数段怖そうだ

(c)www.juventus
テクニカル・スタッフを5人連れてきたようです。頼むぜ！

怪我人だらけなので多くを望むことは酷ですが、なんとかジエゴを活かせるシステムを探っていただきたいところ。

それで、ローラン・ブランとアレッシオ・セッコはどうけじめをつけるんでしょう。
まさかチーロに全部押しつけて、自分たちは椅子に座り込んだままなの？

ロッキーは一度挫折してから立ち上がるもの

コッパ･イタリア敗退を受けて、チーロ・フェッラーラが監督を解任されることは確定したといえます。ウインターブレイクの時点でこの結末は規定路線でした。ここまで傷を広げてしまった責はフロントにあり、チーロに負わされることはないでしょう。EURO2008でイタリア代表を率いたドナドーニのようなもので、そもそも経験値が不足していたということです。もちろん人員配置の無能、危機対処の無策、指揮判断の無為、など現在の混迷を招いた原因の一端であることも確かです。とはいえ、彼の選手としてのキャリアや人格が否定されるべき状況ではないでしょう。デル・ピエロ、トレゼゲ、カモラネージ、ネドベドが負傷・引退なく揃っていれば、ほか相次ぐ故障の発生が半数であれば、選手個々の奮闘でセリエ上位を確保していたかもしれません。
彼がおかした失態は、マクロに見るとただ一点。フェリペ・メロに3センターハーフのアンカー……レジスタを任せたことでした。そこにこだわりさえしなければ……と悔やまれます。プランデッリやドゥンガの再三の忠告にも、耳を貸すつもりはなかったようですから、断固とした決意があったのでしょう。近くに「でも、やっぱりうまくいってないぜ」と言ってくれる人がいればよかったのにね。

後任は今季の残りをザッケローニかジェンティーレ、来季をヒディンクかベニテスもしくはリッピ、という流れが濃厚のようです。リバプールへの接触がうまくいけば、今からでもベニテスを連れてこれる可能性もあるようですが……。さて、どうなりますか。

【29日のインテル戦（CoppaItalia）置き場】